土壁の土はどこから来るのか

亀津建築の家は土壁をつけます。
土壁とは竹小舞土塗り壁のことで、
左官屋さんが竹と縄を編みそこに土を塗ります。
土壁は調湿性に優れ梅雨時のじめじめ感がなくなります。
土壁は蓄熱性に優れ暖かい空気冷たい空気を魔法瓶のように保ってくれます。

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その土の品質を見にドロコン屋さんを探訪しました。
東濃地方は古来より、
陶磁器や瓦などの窯業が盛んであることから良土がたくさん産出されます。
壁土は粘土質の土にスサと砂を混ぜ合わせます。
季節によってまた塗り手によって比率は変わり
固めしたり軟らかめにしたり調整します。

粘土質の土は現代では工業用に使う砂利や桂砂を採取した後に残るもので
スサは古畳を何年か寝かせて裁断したものです。
ある意味では廃物利用ともいえます。

棄てられてしまうものを生かした
なんともエコなリサイクルの輪が素晴らしいです。